親知らず
WISDOM TEETH
親知らずとは
-
親知らずは、20歳前後に生えてくるお口の一番奥に位置する歯で、前から数えて8番目の歯です。
顎の大きさに左右されますが、まっすぐ生えてくることは少なく、斜めに生えることが多いため、痛みが出たり、磨きにくいためにむし歯や歯茎の腫れといったトラブルが起きやすくなります。
また、生えるスペースがなく完全に埋まっている人や、生まれつき親知らずが存在しない人もいます。
これらの状況はレントゲン写真で確認できます。
親知らずを抜歯した方が良いケースとは
親知らずがむし歯になっている場合
親知らずがむし歯になった場合は、基本的に抜歯を行います。
治療器具が届きにくく、治療が難しいことや、磨きにくいためむし歯が再発しやすいことが理由です。
親知らず周囲の歯茎が炎症を起こしている場合
親知らずの周囲の歯茎が炎症を起こし、腫れや痛みがある場合は抜歯を行います。
まっすぐ生えている場合には、一時的な炎症で抜歯を避けることもありますが、基本的には抜歯をおすすめしています。
親知らずが斜めに生えている場合
親知らずが斜めに生えている場合は、将来的にむし歯になるリスクが高いため抜歯をおすすめします。
斜めに生えると口腔ケアが十分にできず、親知らずだけでなくその手前の歯もむし歯になる危険性があります。
予防的に抜歯することが望ましいです。
口腔外科専門医による高度な診療
-
当クリニックの院長は、日本口腔外科学会認定の口腔外科専門医・指導医です。
奈良県立医科大学附属病院で21年間にわたり、数多くの難症例に対応してきた豊富な経験と確かな知識を持っています。
この専門性を活かし、一般の歯科クリニックでは対応が難しい症例にも適切に対処いたします。
親知らずの種類
親知らずは、生え方によっていくつかの種類に分けられます。
顎のスペースが少ない場合などは、きれいに生えてこないことがあるため注意が必要です。
-
完全埋伏歯
親知らずが完全に骨の中に埋まっているものです。痛みや歯並びの変化などの症状が出ないと、その場所に親知らずが埋まっていることに気づかない場合もあります。何年観察しても変化がないこともありますが、ほとんどの場合、抜歯が必要です。
-
水平埋伏歯
親知らずが水平に埋まっているものです。親知らずが伸びてくると、前の第二大臼歯の根を押すため、痛みや歯並びの変化が生じやすいです。
-
逆性埋伏歯
親知らずが反対向きに(顎の方向に)埋まっているものです。下顎には「下歯槽管」という血管や神経の通った管があり、逆に伸びた親知らずがこれらを傷つける可能性があるため注意が必要です。
-
半埋伏歯
親知らずが半分だけ顔を出しているものです。一部が歯肉や歯槽骨に覆われているため、汚れがたまりやすく、斜めに生えていることが多いため、前の歯が押されるなどの症状が起きやすいです。
-
抜歯が必要な親知らず
きれいに生えている親知らずもありますが、この場合は抜歯の必要はありません。保存することで、将来的に歯を失ったときに移植が可能になるというメリットがあります。ただし、親知らずは一番奥に位置するため歯磨きがしづらく、むし歯になりやすいため、細かいメンテナンスが必要です。
安全に治療するための取り組み
ほりた歯科・口腔外科インプラントクリニックでは、大きな処置が必要な方や全身管理が必要な方に対して、提携している口腔外科をご紹介しています。
また、院内で行える処置については、安全に治療を行うために以下の取り組みを行っています。
歯科専用CTの使用
-
通常の2Dレントゲンでは骨の奥行や正確な血管の位置を知ることは困難です。
歯科用CTを使用することで、3D画像を取得し、これらの位置を正確に把握できます。
当院では、最新の「歯科専用CT画像診断システム」を導入しており、CT画像を用いたシミュレーションを行うことで、より安全な処置を目指しています。