むし歯治療
CAVITY TREATMENT
むし歯とは
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むし歯とは、むし歯の原因菌によって作られた酸が歯を溶かす病気です。
むし歯は自然に治ることはなく、進行するにつれて強い痛みを伴い、治療にかかる時間も長くなります。
そのため、定期的な検診による早期発見と早期治療が大切です。
むし歯治療の程度と治療回数の目安
むし歯の治療は、むし歯の大きさによって方法や回数が異なります。
小さいむし歯1回程度
小さいむし歯は、むし歯部分を削り、歯科用レジンで詰めて修復します。大きさによっては、麻酔が不要な場合もあります。
大きいむし歯2回程度
大きいむし歯の場合、削った部分の型取りを行い、保険適用の金属詰め物を使用します。型取りから詰め物の制作までには最低でも2回の治療が必要です。
神経に達したむし歯3回以上
むし歯が神経まで進行した場合、神経の治療が必要です。神経の治療は状態によりますが、複数回かかることがあります。その後、咬めるように補綴物で修復を行います。
痛みの少ないむし歯治療
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当クリニックでは、できるだけ痛みの少ないむし歯治療を行っています。
歯医者に通う際、痛みが大きな負担になることがあります。そのため、痛みを理由に通院をためらったり、避けたりする大人の方も少なくありません。
当クリニックでは、こどもだけでなく大人の治療でも、できるだけ痛みの少ない方法を提供するためにさまざまな取り組みを行っています。
浸潤麻酔の使用
浸潤麻酔は、歯科治療で一般的に使用される麻酔です。
注射針を使って麻酔薬を局所に注入し、痛みを和らげます。
この麻酔には、痛みを軽減する麻酔薬と、麻酔効果を持続させるための血管収縮剤が含まれています。
当クリニックでは、神経を抜く際だけでなく、むし歯の削除や修復物の装着など、治療中に痛みを感じる可能性のある場面でも、患者さんの要望があれば積極的に浸潤麻酔を使用し、快適な治療を提供しています。
また、麻酔薬の管理を厳密に行い、一定の速度で、体温に近い温度で注入することで、注射時の痛みも軽減しています。
麻酔薬を一定の速度で注入
麻酔薬を一気に注入すると、痛みが出やすくなるため、麻酔薬を一定の速度で注入する器械を導入し、痛みの軽減をはかっています。
削らない治療
う蝕検知液の使用
歯はなるべく削らないことが重要です。
なぜなら、一度削った歯は元に戻せないからです。
天然の歯質をできるだけ保持することで、歯の寿命を延ばすことができます。
当クリニックでは、う蝕検知液というむし歯を染め出す薬を使用し、染め出された部分のみを削るようにしています。
これにより、むし歯のない部分の歯質をしっかりと保護することが可能です。
手用切削用具の使用
むし歯を削るための切削用具はモーターで動いています。
むし歯を効率よく削るには良いですが、場合によっては神経にダメージを与えたり、削りすぎたりするケースもあります。
そのような場合、当クリニックでは手用の切削用具などを使用し、細かくむし歯を取り除いています。
これによりなるべく歯質を残したむし歯治療が可能になります。
神経・歯を残す治療
神経を残すメリット
むし歯が進行し神経までむし歯菌に感染すると、神経を抜かなくてはなりません。
神経は歯質に栄養を供給する役割を果たしているため、神経を抜いてしまうと歯の寿命は短くなります。
栄養が行き渡らずに歯質が弱り、破折などにつながりやすくなるためです。
なるべく神経を残すことで歯の寿命を延ばし、その方の生涯で、できるだけ自分の歯で噛める期間が長くなるような治療を行っています。
なるべく抜かないように
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もし神経を抜いた後でも、歯質を多く失っても、歯はなるべく残すのが理想です。
残根という歯の根の状態になったものでも、上に入れ歯のマグネットを入れるなどして使えるケースがあります。
また歯を抜かないことで周りの歯槽骨が痩せるのを防ぐこともできます。
当クリニックではなるべく歯を抜かずに残す治療を行っています。
残せないかもしれない歯であってもぜひ一度当クリニックにご相談ください。